腰痛について患者さんから聞かれる質問は本当に多いです。
別記事で紹介した「腰痛は冷やす?温める??」と同じくらい良く聞かれるのが、
「ストレッチをした方が良いですか?」
「ストレッチをしても大丈夫ですか?」
というご質問です。
SNSやYouTubeを見ると「腰痛にはこのストレッチ」「このストレッチで腰痛が驚くほど楽になる」といった情報が本当に多いです。
しかしながら実際のケースを見てみると、全ての腰痛に同じストレッチが合うとは限りませんし、中にはストレッチをしない方が良い腰痛もあります。
当院ではそのあたりをどのように見ているのかということについて解説していきますね。
腰痛で整体に行って良いのか迷う方も多く、当院ではその判断についてはこちらの記事でも解説しています。
腰痛といっても状態は様々
最初にとても重要なことをお伝えします。
それは「腰痛は一種類ではない」ということです。
腰痛にはさまざまな種類があります。
- 朝起きたときに痛い
- 動き始めに痛い
- 動いているとだんだん痛くなる
- 長時間座ると痛い
- ズキズキと熱を持ったような痛みがある
といった具合にその種類は様々です。
こうした様々な腰痛に対し、一律に同じケアを行うことが正しくないことはご理解頂けると思います。
痛みの出方は施術判断においても非常に重要な材料となりますが、患者さんがセルフケアをする際にも非常に大切な判断材料となります。
こうした腰痛の違いによって、ストレッチが合う場合と合わない場合があります。
このあたりについてはこちらの記事も参考になると思います。
腰痛の時、ストレッチはしていい?
ストレッチ自体を否定することもなければ、無条件に推奨するわけでもありません。
状態によって合うケースと合わないケースがあり、やるやらないはもちろんのことどの方向に伸ばすべきかもケースによって違います。
ですから、「腰痛の時にストレッチをやった方が良いですか?」という質問に対しては、「一律にやった方がいい」とはいえず、状況に応じた判断となります。
全てのケースにここでお答えは出来ませんが、大体の傾向はありますのでそれを以下に記します。(あくまでも目安であり、全てに当てはまるわけではないことをご了承ください)
ストレッチが合うケース
まずストレッチが合うケースについて解説していきます。
- 慢性的な筋肉の緊張
- 動くことで楽になる腰痛
- 筋肉の緊張が強くなっているケース
これらに関してはストレッチをすることによって、楽になることがあります。
ストレッチの目的が「固い筋肉を伸ばして柔軟性を取り戻し、身体が動きやすい状態に近づける」ことなので、これに見合うタイプの腰痛にはストレッチが役に立つことが多いです。
ストレッチが合わないケース
反対にストレッチが合わないケースについてお話していきましょう。
・強い炎症が疑われる場合
・急性腰痛(ギックリ腰)
・動かすと痛みが強くなるケース
これらのケースは炎症が関与していることが多く、動かすことで痛みが強くなることもあります。
こうした場合にはまず無理に動かさないようにし、状況に応じて冷やす措置も検討することが多いです。
このあたりは冒頭でもお話ししたこちらの記事が参考になります。
ストレッチの方向も重要
ストレッチは「前に曲げる」「後ろに反らす」といった方向も重要になってきます。
例えば…
・前に曲げると楽(もしくは痛い)
・反らすと楽(もしくは痛い)
・横に倒すと楽(もしくは痛い)
といった具合にです。
同じ腰痛でも曲げる方向によって良くも悪くもなる可能性があるので、しっかりと見極めることが重要です。
大事なのは“快原則”という考え方。
基本的に「痛くない」もしくは「気持ち良い」方向に動かすことが基本です。
痛いのに「この方向に動かせば全ての腰痛が治るという動画を見たから…」という理由でストレッチを頑張り過ぎたがゆえに、かえって悪化させて当院にいらっしゃるケースも少なくありません。
セルフケアで大切な判断基準
大切なことなので先ほども述べましたが、セルフケアで何よりも大切なのが“快原則”です。
・動いて楽になる → 続けても良いことが多い
・痛みが強くなる → 中止
上記の考え方を軸にすれば、ストレッチによって悪化してしまうリスクは下げられる可能性があります。
セルフケアは「続けること」よりも「悪化させないこと」の方が大切です。
「痛いけど痛い方が効くだろうからこのままグイグイ伸ばしていこう」という考えとは今日限りでサヨナラすることをお勧めします。
これも繰り返しになりますが、あくまでも「身体の反応を見る」という考えが大切です。
一律のセルフケアには注意
SNSを見ると「このストレッチで腰痛改善」といった情報は本当に多いです。
しかし、ここまで書いてきた内容を読んでいただければ、「腰痛はこれさえやれば治る」といえるほど単純なものでないことはご理解いただけたかと思います。
ストレッチやセルフケアはうまくやれば回復を早める大きな武器になりますが、一方で使い方を間違えるとさらなる悪化を招く可能性もあります。
「快原則を守ること」「これ(だけ)やれば改善するといった情報は慎重に見極めること」
が大切です。
整体院として見ている判断ポイント
ここで私の考え方をまとめます。
結論から申し上げますと、症状ではなく生活習慣も踏まえたうえで変化をみるということが大切であると考えております。
痛みの強さだけで判断しない…例えば、
- 痛みの出方
- 動いた時の変化
- 楽になる姿勢
- 日常生活の負担
- 睡眠状態
このあたりの“経過”をしっかりと見ることは常に意識しています。
まとめ
ストレッチ自体は決して悪いものではありません。
ただし「腰痛」の状態をしっかりと判断することが必要です。
当院ではこのような点を確認しながら、ストレッチを行って良い状態かどうかを判断しています。
迷う場合には是非お気軽にご相談くださいね。
~参考記事~
この記事を書いた人
前田 彰(まえだ あきら)
学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター
当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。
昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型
(学芸大学に開業して17年)
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アルテカイロプラクティックでございます。