日々臨床で多くの腰痛を見ていると、色々なタイプの腰痛を目にします。
その中でも「前屈みで痛い」「反ると痛い」というのは代表的なタイプだと言えます。
そしてこの2つの違いは施術を進めるうえで非常に大きなヒントとなります。
なぜなら同じ腰痛でも身体の中で起きていることは違う可能性があるからです。
このような動きによる違いは、ストレッチや日常動作の判断にも関わってきます。
よくあるご相談
腰痛の方に問診していると次のようなことをおっしゃることが多いです。
- 前にかがむとズキッと痛む
- 顔を洗う動作がつらい
- 反ると腰が詰まる感じがする
- 歩いていると反らされる感じで痛む
当院では、「痛みの強さそのもの」よりも「どの動きで痛みが出るか」を重視していますので、上のパターンのように「前かがみで痛むのか」「反ると痛むのか」の違いは施術の方向性にも大きく関わってくることが多いです。
では、前屈みで痛む腰痛と反る時に痛む腰痛。この違いをどのように見ていくか具体的にお話ししていきます。
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痛みの出方の違いについては、こちらの記事も参考になります。
前かがみで痛い腰痛の見方
一般的に、
- 椎間板への負担がかかりやすい状態
- 筋肉や靭帯の緊張
- 表層の筋肉が硬い
などが関係しているケースが多い印象です。
生活習慣的には「座り姿勢が長い人」例えていうならデスクワーカーの人にこのタイプが多いです。
もちろん単純に“ここが原因”と決めつけられるほど、単純な話ではないです。
しかしながら方向性としてはこのようなパターンに収まることが多いです。
反ると痛い腰痛の見方
一方で反ると痛い腰痛はどうでしょうか?
- 関節の詰まり感
- 特定の動きでの負荷集中
- 身体の深い部分の緊張
などが関係していることもあります。
屈むパターンとは逆に「立ち仕事の方」など、立っている時間が長い人に多いです。
但し反る時に痛いタイプと同様に、「必ずそうなる」わけではなく、あくまでもその傾向が多いという話です。
実際の臨床ではこれらのことを基準にしつつも、全体のバランスを見ながら慎重に判断していきます。
なお、この違いはストレッチの方向や日常生活で気をつける動きにも関わってきます。
セルフケアでの考え方(快原則)
少し施術判断を離れて皆さん自身がストレッチや身体を動かす際に重要な話をします。
身体の動かし方を考える際に大切なのは「どの方向に動かすか?」です。
例えば「前にかがむと楽になる」のか、それとも「反らすと楽になる」のか。
こうしたことは人によってはもちろんのこと、同じ人でもその時の状態によって違います。
こうした時、当院では「快原則」という考え方を大切にしています。
- 動いて楽になる→続けても良いことが多い
- 痛みが強くなる→無理をしない
という基準で判断することをお勧めしています。
また動きに関しても「どの動きが心地よいか?」を毎回見ながら進めることが大切です。
「この動きが正しい」と決めつけずに、反応を見ながら調整していくことが大切です。
なお、腰痛のストレッチに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。
大切なのは「どちらか一方」ではないこと
実際の臨床現場では、
・前も後ろも両方つらい
・日によって変わる
というケースも少なくありません。
そのため当院では、
一つの検査結果や状況だけで判断することはありません。
初回にしっかり検査をしつつも、2回目の施術時に変化が見られれば、その変化も施術のヒントにしていきます。
当院の考え方
痛みの出方はあくまで“ヒントの一つ”です。
腰痛といえど問題は腰だけでないことが多いです。
姿勢や呼吸、自律神経、ストレスの状態なども含めて、総合的に判断することを大切にしています。
まとめ
腰痛は「どの動きで痛むか」を見るだけでも、
身体の状態を知る手がかりになります。
ただし、それだけで全てが決まるかというと、そんな単純な話ではありません。
そのため一つ一つの腰痛に対して丁寧に見ていくことはもちろんのこと、「ちょっとした変化」も見逃さずに施術に活かしていくことを心がけながら、日々の施術に臨んでいます。
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この記事を書いた人
前田 彰(まえだ あきら)
学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター
当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。
昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型
(学芸大学に開業して17年)
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