肩こりは腰痛に次いで最も相談が多い症状の一つです。
長年に渡って悩まされている人も多く、中には改善を半ば諦めてしまっている方もいる症状です。
肩こりは一般的に「筋肉が硬い」ことによって起きる症状で、揉みほぐしさえすれば良いと思われています。
実際クイックマッサージなどで一時的に楽になる経験をした方も多いと思います。
その一方で「すぐ戻る」「その場は良いけど安定しない」という相談も数多く受けます。
当院では「肩こりは筋肉の問題である」ということは、一部は当てはまりますが、それだけではとらえきれないことも多いと考えています。
つまり「肩こりを筋肉だけの問題として見ていない」わけですが、その理由について深掘りしていきます。
筋肉だけで説明できるケースばかりではない
まず大前提として肩こりが筋肉で起きていること自体は間違いではありません。
しかしながら日々臨床を積み重ねていると「触っても硬さがそれほど強くないのに、ご本人は辛さを訴える」パターンも存在することが分かります。
こうした例からも「筋肉以外の要素も含めて考える必要がある」と、当院では判断することが多いです。
当院が肩こりを見るときの主な視点
当院では、肩こりを「筋肉が硬いかどうか」だけで判断することはあまりありません。
いくつかの視点を重ねながら、全体の状態を見ていきます。
例えば、首や背中の動きに偏りがないか?
左右で動きやすさに差があったり、特定の方向だけ動きにくい場合、肩にかかる負担のかかり方も変わってきます。カイロプラクティックの関節矯正操作(アジャストメント)も、闇雲に行うわけではなく、こうした動きの方向性を見極めながら行います。
また、呼吸の状態も一つのポイントになります。
呼吸が浅くなっていると、無意識に首や肩周りに力が入りやすくなることがあります。
さらに、緊張が抜けにくい状態が続いていないかという点も見ていきます。
いわゆる自律神経のバランスが崩れている状態では、身体を緩めようとしても力が抜けにくいことがあります。(自律神経関しては後ほどさらに詳しく記述します)
加えて、日中の姿勢や身体の使い方のクセも無視できません。
長時間同じ姿勢が続いたり、特定の動きを繰り返すことで、結果として肩に負担が集中しているケースもあります。
このように、いくつかの視点を重ねていくことで、肩こりをより総合的に捉えるようにしています。
「その場で楽になる」と「安定する」は別の話
先述の通り肩こりは確かに筋肉をほぐすことで一時的にせよ「楽になる」ことはあります。
しかしながらそれが「安定化するかどうか?」は、別問題です。
緩めても緩めてもまたすぐに元の硬い状態に戻るのは、筋肉以外の要素が影響しているケースが多いです。
余談ですが、肩こりに限らず「治りますか?」と患者さんに聞かれる場面も少なくありません。
その場合、「施術後にいくらか楽になりますが、それが“治る”こととは別問題ですよ」とお答えするようにしています。
それはここで述べたような「楽になること」と「安定すること」を分けて考えてるからであって、いわゆる「治る」ことはこの「安定すること」を指すと当院では考えてます。(この辺りのことはまた改めて記事を書きます)
肩こりと「自律神経」の関係をどう見ているか
ここまでの説明から、筋肉は「結果として緊張している」ことが多いだけで、筋肉だけ見ているとその原因も含めて見誤る可能性があります。
そこでカギになるのが、私たちの身体を調整する「自律神経」の存在です。
自律神経は活動時に強くなる「交感神経」と休息時に強くなる「副交感神経」のバランスを調整する働きがあります。
「交感神経」が強くなると、筋肉は緊張しやすくなりますが、交感神経を必要以上に強くする代表的な習慣が「スマホ」です。
「寝る前にスマホを見ながら寝落ちする」という肩こり患者さんも多いですが、本来副交感神経が強くなり、筋肉の緊張が緩くなる睡眠時に「スマホを見る」という交感神経を強くする行動をとることにより、あえて結果として肩に力が入りやすい状態を作ってしまうこともあります。
スマホを見ることが何故交感神経を強くするかということに関しては、記事のテーマがズレるのでここでは割愛しますが、ここでは「無意識のうちに自律神経が肩を凝らせてしまう習慣」を取ってしまう例が非常に多く、それゆえ「筋肉を緩めるだけ」では安定しないケースが多いということを覚えておいてください。
まとめ
ここまで話してきた内容から、最初から「筋肉が原因」と決めつけないことが大切であることはご理解いただけたかと思います。
精神的な要因や、姿勢の要因、動きの問題など一つの考えに絞らず、状態に応じて見方を変えていくことが、結果として無理のない進め方に繋がります。
なかなか変わらない肩こりこそ「見方を変える」ことで、突破口が見えてくることがあります。
頑固な肩こりに悩み、不安に感じる方は一緒に状況を整理することをお勧めします。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。
文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰(院長プロフィールはこちら)






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