この記事でお伝えしたいこと
- セルフマッサージやストレッチは足底筋膜炎のセルフケアとして役立つケースがありますが、すべての方に同じ方法が適しているわけではありません。
- 当院では、足裏だけでなく足首や股関節、歩き方、身体全体の状態を確認したうえで、その方に合ったセルフケアをご提案しています。
- セルフケアは「有名だから」「効果があると言われているから」ではなく、現在の身体の状態に合っているかどうかを見極めて取り入れることが大切です。
はじめに
- 「テニスボールで足裏をほぐしています。」
- 「毎日セルフマッサージをしていますが、なかなか良くなりません。」
- 「YouTubeで紹介されていたセルフケアは続けた方が良いのでしょうか?」
足底筋膜炎の患者さんから、このようなご相談をいただくことは少なくありません。
セルフマッサージは、ご自宅でも取り組みやすい方法のひとつです。
しかし当院では、「セルフマッサージをすれば改善する」とも、「絶対にやってはいけない」とも考えていません。
今回は、足底筋膜炎に対するセルフマッサージについて、当院がどのような視点で判断を行っているのかをご紹介します。
セルフマッサージが役立つケースもある
セルフマッサージによって、
- 足裏の張りが和らぐ
- 歩き始めが少し楽になる
- 筋肉が柔らかくなる
といった変化を感じる方もいらっしゃいます。
また、施術で良くなった状態をキープするために、適切なセルフケアを施すことは大いに意味があります。
そのため当院でも、身体の状態によってはセルフケアをアドバイスし、取り入れていただくことがあります。
ただし、大切なのは「何を行うか」だけではなく、「今の状態に合ったセルフケアを行えているか?」ということです。
セルフマッサージだけでは改善しないケースもある
一方で、毎日足裏をほぐしているにもかかわらず、症状が改善しない方も少なくありません。
その理由として、
- 足首の動き
- 股関節の動き
- 足指が十分に使えていない
- 歩き方の癖
- 身体全体のバランス
などが関係しているケースがあります。
このような場合は、足裏だけをほぐしても、負担が集中する状態そのものは変わらないことがあります。
こうした場合は状況を見極めて、足裏以外のセルフケアをアドバイスし、足裏そのものに対するセルフケアは一旦中断してもらうこともあります。
ここで当院で実際にあった例をご紹介します。
ある足底筋膜炎の患者さんがYouTubeで「タオルギャザー」という、床に広げたタオルを足指を使って手繰り寄せるというセルフケアを行いました。
しかしながらその方はタオルギャザーをやればやるほど足底筋膜炎の痛みが悪化してしまいました。
確認したところその患者さんは足指の動きが良くない方で、その状態を放置したまま頑張って足指を使っても、却って患部に負担がかかることが分かりました。
「タオルギャザー」自体は足底筋膜炎の際に良く推奨される非常に有名なセルフケア方法ですし、うまく行えばとても効果的です。
ところがそんな有名なセルフケア方法でも全ての人に当てはまるわけではなかったり、やり方を間違えたりするだけで逆に悪化させてしまうこともあるわけです。
セルフケアは、それ自体が良いか悪いかではありません。どのような状態の方が、どのような点に注意して取り入れるべきかを考えることが大切です。
ストレッチも『やれば良い』とは限らない
セルフケアというと、ストレッチを思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、状態によってはストレッチが役立つケースもあります。
しかし、足底筋膜炎だからといって、一律に足裏やふくらはぎを伸ばせば良いというわけではありません。
- どの筋肉が硬くなっているのか。
- どの関節の動きが制限されているのか。
- 現在どのような状態なのか。
これらを確認したうえで行うことが大切です。
そのため当院では、「セルフマッサージ」も「ストレッチ」も、身体の状態に合わせて考えることを重視しています。
当院が確認しているポイント
当院では、
- 足裏の圧痛
- 足指の動き
- 足首の可動域
- ふくらはぎの状態
- 股関節の動き
- 歩き方
- 姿勢
- 日常生活での負担
などを総合的に確認しています。
そのうえで、セルフマッサージやストレッチが適しているかどうか、もし取り入れるのであれば、どのような点に注意すべきかというところまで掘り下げて方針を決めていきます。
当院の考え方
当院では、セルフケアそのものを「効果がある」「意味がない」と一律に判断することはしていません。
重要なのは、
- なぜ足底に負担が集中しているのか
- 現在どのような状態なのか
- 身体全体がどのように使われているのか
を整理したうえで、その方に合ったセルフケアを選ぶことです。
そのため、足裏だけを見るのではなく、身体全体の状態も確認しながら施術を進めています。
まとめ
セルフマッサージは、足底筋膜炎のセルフケアとして役立つケースがあります。
適切に行えば施術と組み合わせることで、より良い変化につながるケースもありますが、それだけでは改善につながらないケースも少なくありません。
当院では、
- 足裏の状態
- 身体全体の動き
- 日常生活での負担
を確認したうえで、その方に合ったセルフケアや施術方針をご提案しています。
足底筋膜炎がなかなか改善せずお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰(院長プロフィールはこちら)
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