この記事でお伝えしたいこと
- 枕は肩こりに影響することがありますが、「肩こりの原因は枕だけ」と単純に考えられるものではありません。
- 首や肩の動きが悪くなっていると、少し枕の高さが変わっただけでも「合わない」と感じやすくなることがあります。
- 当院では、枕の種類や高さだけではなく、首や肩の状態、呼吸、睡眠、生活習慣まで確認したうえで施術方針を考えています。
はじめに
- 「枕を変えれば肩こりは良くなりますか?」
- 「高価な枕を買ったのですが、あまり変わりません。」
肩こりでご来院される方から、このようなご相談をいただくことがあります。
確かに、枕は毎日何時間も身体を支えるものですから、肩こりに全く関係がないとは言えません。
しかし20年近く肩こりの患者さんを診てきた中で感じるのは、「肩こりの原因は枕にある」と単純には言えないケースが非常に多いということです。
今回は、肩こりと枕について、当院がどのように考えているのかをご紹介します。
枕が影響しているケースもある
まずお伝えしたいのは、当院では枕の重要性を否定しているわけではないということです。
例えば、
- 明らかに高さが合っていない
- 高すぎて首が強く曲がる
- 寝返りがしづらい
このような場合には、枕が肩こりへ影響している可能性があります。
そのため当院でも、普段どのような枕を使っているのかを確認することがあります。
ただし、大切なのは「どの枕を使うか」だけではありません。
枕を変えても改善しない方がいる
実際には、
- 「オーダーメイド枕を作った」
- 「人気の枕を試した」
- 「何種類も買い替えた」
にもかかわらず、肩こりが変わらない方は少なくありません。
20年近い臨床の中で感じるのは、そうした方の多くが、すでに首や肩の筋肉が非常に硬くなっているということです。
首や肩の動きが悪くなっている状態では、本来なら問題なく使えるはずの枕でも違和感を覚えてしまうことがあります。
つまり、
「合う枕がない」のではなく、「首や肩が硬くなりすぎて、合う枕の範囲が極端に狭くなっている」
ケースも少なくありません。
だからこそ当院では、枕を探し続ける前に、まず身体の状態を整えることが大切だと考えています。
実際にあったケースを少しご紹介します。
とある女性患者さんの話ですが、その方は枕を30個ちょっと保有していました。
身体の形に合わせて作って、最初はフィットするんだけどそのうちすぐダメになってきて、また新しい枕を作る…、ということを繰り返しているうちに30個以上の枕が家に集まってしまったそうです。
その方は長年首コリや肩こりに苦しめられており、「枕で少しでも楽になるなら…」という気持ちで次々と新しいものに手を出していった気持ちは痛いほどよく分かります。
しかし、そもそもの首肩の硬さを解決しない限り、枕が少し劣化して高さが変わっただけでも、再び「合わない」と感じてしまう状態を繰り返すことになります。
そこで私はその患者さんに「枕ではなく、〇〇さん(患者さんのお名前)の首肩の可動域が低すぎて、ちょっと枕の高さが変わるだけでそれについていけないことの方が問題ですよ」とお話しました。
最初は驚いたような顔をされていましたが、今までの経緯からご納得いただき、施術に加えて指導させていただいた家でのセルフケアを今まで以上に丁寧に行っていただいた結果、少し枕の高さが変わるだけで首肩が痛くなることは無くなりました。
当院では『枕より先に見ること』がある
肩こりには、
- 姿勢
- 呼吸
- 精神的ストレス
- 自律神経
- 日常生活での負担
など、さまざまな要素が関係しています。
例えば、交感神経が優位な状態が続けば、睡眠中も筋肉は緊張しやすくなります。
また、スマートフォンやデスクワークによって首や胸郭の動きが悪くなれば、枕だけを変えても肩こりが改善しないことがあります。
そのため当院では、
「どの枕を買うか」よりも、「なぜ肩こりが起きているのか」を確認することを大切にしています。
当院が確認しているポイント
当院では、
- 普段使っている枕の高さ
- 首や肩の筋肉の状態
- 首や胸郭の動き
- 呼吸
- 睡眠の質
- 日常生活での負担
などを総合的に確認しています。
そのうえで、
- 枕の影響が大きいのか
- まず身体を整えるべきなのか
- 生活習慣を見直す必要があるのか
を考えながら施術方針を決めています。
当院の考え方
当院では、
「肩こりは枕が原因だ」とも、「枕は関係ない」とも考えていません。
ただ、20年近く肩こりを診てきた経験から言えば、枕を探し続けるより先に、首や肩の状態を整えた方が良いケースは非常に多いと感じています。
そのため当院では、枕だけに注目するのではなく、身体全体の状態を確認したうえで、その方に合ったアドバイスを行っています。
まとめ
枕は肩こりへ影響することがあります。
しかし、枕だけが原因とは限りません。
当院では、
- 首や肩の状態
- 呼吸
- 睡眠
- 日常生活での負担
- 枕の高さや使用状況
まで確認したうえで、その方に合った施術方針をご提案しています。
肩こりがなかなか改善せず、枕選びで悩まれている方は、お気軽にご相談ください。
文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰(院長プロフィールはこちら)
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