この記事でお伝えしたいこと
- 反り腰に見える姿勢があっても、それだけで腰痛の原因とは判断できません。
- 当院では、姿勢だけでなく、筋肉のバランスや股関節・胸郭の動き、動作の中での腰の使われ方まで確認します。
- 大切なのは見た目だけを整えることではなく、なぜその姿勢になっているのか、その背景まで確認することです。
はじめに
「反り腰だから腰が痛いのでしょうか?」
「姿勢が悪いから腰痛になると言われました。」
腰痛の方から、このようなご相談をいただくことがあります。
確かに、腰が大きく反って見える姿勢や、骨盤が前方へ傾いているように見える姿勢は存在します。
そして当院でも、姿勢は身体の状態を確認するための大切な情報の一つとして見ています。
しかし、 「反り腰に見える=それが腰痛の原因」 と、その場の姿勢だけで判断することはありません。
同じように腰が反って見えても、腰痛がある方もいれば、特に困っていない方もいるからです。
今回は、反り腰と腰痛について、当院が姿勢だけで判断せず、どのような点まで確認しているのかをご紹介します。
そもそも「反り腰」とは何を指しているのか
「反り腰」は一般的に使われている表現で、特定の疾患名を指す言葉ではありません。
一般的には、 腰のカーブが強く見える 骨盤が前方へ傾いているように見える お腹が前へ出て見える お尻が後ろへ突き出て見える といった姿勢を「反り腰」と表現することがあります。
ただし、見た目だけで身体の中で何が起きているのかまで分かるわけではありません。
そのため当院では、「反り腰ですね」で確認を終えるのではなく、どの部分がどのような状態になって、その姿勢に見えているのかを確認していきます。
「骨盤が前方へ傾いている」「骨盤が歪んでいる」と言われたことがある方は、こちらの記事もご参照ください。
▶ 腰痛は骨盤の歪みが原因?~当院が施術前に確認している判断ポイント~
姿勢は大切。ただし「姿勢=原因」とは限らない
当院では、姿勢を見ること自体を軽視しているわけではありません。
立っている時の身体の位置関係や左右差は、その方の身体を知るための大切な情報になります。
一方で、姿勢はあくまでその瞬間の身体の状態を切り取ったものでもあります。
例えば、同じように腰が反って見える方でも、
- 立っている時だけ反りが強く見える
- 歩くと腰を大きく反る
- 腕を上げた時に腰を反って動きを補う
- 股関節を伸ばしにくく、腰を反る動きが増えている
- 座っている時には腰の反りがほとんど気にならない
など、実際の身体の使われ方は異なることがあります。
だから当院では、「どんな姿勢をしているか」と同時に、「その姿勢からどう動いているか」を見ることを大切にしています。
「反り腰ですね」と言われて来院された患者さんを診て感じること
以前、複数の整体院で「腰痛の原因は反り腰」と説明を受け、施術を受けてきたものの、根本的な改善には至らないまま当院にいらした30代の女性の患者さんがいらっしゃいました。
確かに、一目で分かるほどの反り腰でした。壁に背中をつけて立っていただくと、腰の部分に大きな隙間ができるほどの状態です。
ただ、実際に確認していくと、反り腰そのものよりも、姿勢を支えるための筋肉のバランスに、もう一つの側面が見えてきました。
それは、緊張して硬くなっている筋肉がある一方で、逆に弱くなってしまっている筋肉もある、ということです。
反り腰というと、硬くなった部分を「緩める」ことばかりに目が向きがちですが、この方の場合は、それだけでは十分ではないと判断しました。硬くなっている筋肉への施術とあわせて、弱くなっている筋肉にも目を向け、身体を支える筋肉のバランスを整えていく必要があると考えたからです。
もちろん、これは一つの臨床経験であり、すべての反り腰に同じ背景があるとは限りません。
ただ、「反り腰=反りを戻せばいい」という単純な話ではなく、姿勢を支える筋肉が全体としてどのようなバランスにあるのかを確認することが大切だと、この経験からも感じています。
こちらの患者さんについて、実際の施術内容やその後の経過はこちらの症例ページで詳しくご紹介しています。
▶ 30代 女性 反り腰の改善と腰痛
「反っていること」より「反らないと動けないこと」を見る場合もある
反り腰を見る時に、当院が重視することの一つが、動作の中で腰をどのように使っているかです。
例えば、
- 腕を上げると腰も一緒に反る
- 歩く時に腰の動きが大きくなる
- 股関節を後ろへ伸ばす動きを腰で補っている
- 立ち上がる時に腰を大きく使う
- 身体を起こす時に腰だけが先に動く
といった動きが見られることがあります。 この場合に確認したいのは、単純に「腰が反っているか」だけではありません。
なぜ、その動作をするために腰を反る必要があるのか。
股関節や胸郭など他の部分が十分に動いていないため、腰がその動きを補っている可能性もあります。
そのため当院では、静止した姿勢だけではなく、実際に身体を動かしていただきながら確認することがあります。
腰以外の動きまで確認する理由については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
▶ 腰痛は痛い場所だけ施術すれば良い?当院が施術判断で見ているポイント
「反り腰を直せばいい」と単純に考えない理由
反り腰が気になると、
- 「骨盤を後ろに倒した方がいい」
- 「お腹に力を入れて腰を丸めた方がいい」
- 「常に腰を反らないように意識した方がいい」
- と考える方もいらっしゃいます。
しかし、見た目だけを基準に無理に姿勢を作り続けることが、その方にとって適切とは限りません。
当院では、
- その姿勢で痛みがあるのか
- 姿勢を変えると症状も変わるのか
- 楽に立った時にはどうなるのか
- 動作の中で腰を必要以上に使っていないか
- 仕事や家事などでどのような姿勢を長く続けているのか
なども確認します。
目標は、見た目として「きれいな姿勢」を作ることだけではなく、日常生活の中で身体に無理なく使える状態を考えることです。
状況によっては医療機関での評価を優先することもある
反り腰が気になっている場合でも、
- 夜間安静時にも強い痛みがある
- 発熱などの全身症状を伴う
- 足のしびれや筋力低下が強くなっている
- 排尿・排便に異常がある
- 転倒などの外傷後から痛みが続いている
- 姿勢や動作に関係なく強い痛みが続いている
などの場合には、「姿勢の問題」と考える前に、医療機関での評価を優先していただくことがあります。
当院では、姿勢だけでなく症状全体を確認したうえで、安全性を考えて施術方針を判断しています。
まとめ
反り腰に見える姿勢があったとしても、 「反り腰だから腰痛になった」 と、それだけで原因を決めることはできません。
当院では、 どのような姿勢になっているのか その姿勢で症状が出ているのか 動いた時に腰をどのように使っているのか 股関節や胸郭など他の部分がどう動いているのか 日常生活でどのような負担が続いているのか などを確認します。
姿勢は身体を見るための大切な情報です。
だからこそ、見た目だけで終わらせず、その姿勢になっている背景や、実際の身体の使われ方まで確認することが大切だと当院では考えています。
「反り腰だから腰痛になるのでは?」と気になっている方も、お気軽にご相談ください。
腰痛そのものについて、当院の考え方や施術方針を詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。
▶ 腰痛について詳しくはこちら
文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰(院長プロフィールはこちら)
学芸大学周辺で腰痛でお悩みの方へ
アルテカイロプラクティックは、東急東横線・学芸大学駅西口から徒歩4分の整体院です。
学芸大学駅をはじめ、祐天寺駅・都立大学駅周辺や、目黒区鷹番・碑文谷・中央町・五本木、世田谷区下馬・野沢エリアからも多くの方にご来院いただいています。
腰痛でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。






お電話ありがとうございます、
アルテカイロプラクティックでございます。