この記事でお伝えしたいこと
- 朝起きた時の肩こりは、枕や寝姿勢だけで原因を決めず、就寝前から日中までの変化を確認することが大切です。
- 起床直後が一番つらいのか、動くと楽になるのか、毎朝同じなのかなど、時間による症状の変化も施術判断の材料になります。
- 強い首の痛みや頭痛、手のしびれなどを伴う場合には、単純な肩こりとして考えず、必要に応じて医療機関での評価を優先します。
はじめに
- 「夜寝る前はそれほど気にならなかったのに、朝起きると肩がこっている」
- 「朝が一番つらくて、動き始めると少し楽になる」
- 「枕が合っていないのかと思って何度か変えたけれど、肩こりは変わらない」
このようなご相談をいただくことがあります。
朝起きた時に肩こりを強く感じると、「寝姿勢が悪かったのでは?」「枕が合っていないのでは?」と考える方も多いと思います。
もちろん、枕や寝姿勢は確認しておきたい要素の一つです。
しかし、同じ枕を使っていても日によって肩こりの程度が違ったり、起床直後はつらくても動き始めると楽になったりする場合には、寝具だけでは説明しにくいこともあります。
当院では「朝に肩がこっている」という一点だけを見るのではなく、就寝前はどうだったのか、睡眠中にどのような負担が考えられるのか、起床後に症状がどう変化するのか、そして日中はどうなのかという時間軸を確認しながら施術方針を考えています。
肩こりそのものの原因や当院での考え方について詳しく知りたい方は、「肩こり」のページもあわせてご覧ください。
まず確認したいのは「寝る前から肩がこっていたのか」
朝起きた時に肩がこっている場合、最初に確認したいのが就寝前の状態です。
たとえば、
- 仕事を終えた時点ですでに肩がこっていた
- 夜になるほど肩や首が重くなる
- 寝る前は比較的楽だった
- 肩こりをほとんど感じずに眠ったのに、朝になると強く感じる
では、同じ「朝の肩こり」でも経過が違います。
前日のデスクワークや長時間同じ姿勢を続けた後から肩こりが強く、その状態が朝まで続いているのであれば、睡眠中だけに原因を求めるのは適切ではありません。
一方、就寝前には比較的楽だったのに、朝になると明らかにつらくなっている場合には、睡眠中の姿勢や身体の動き、睡眠の状態なども含めて確認する必要があります。
朝の状態だけではなく、「寝る前はどうだったか」まで遡って確認することが大切です。
起床直後と「動き始めた後」の違いも確認します
朝の肩こりでは、起床直後のつらさだけでなく、その後どのように変化するのかも重要な判断材料になります。
たとえば、起きた瞬間は肩や肩甲骨周辺が重く感じても、着替えたり朝食の準備をしたりしているうちに気にならなくなる方もいます。
反対に、起きて身体を動かしても強いこりや痛みが続き、そのまま日中までつらさが残る方もいます。
この違いを確認せず、「朝つらいから寝具の問題だろう」と判断してしまうと、身体の状態を十分に捉えられない可能性があります。
当院では、
就寝前 → 睡眠中 → 起床直後 → 動き始めた後 → 日中
という流れの中で、どこで症状が強くなり、どこで変化するのかを確認します。
症状が出る時間だけではなく、その後どう変わるのかまで見ることが施術判断では重要だと考えています。
「枕を何十個も試したのに変わらない」という方に見えてきたこと
以前、朝の肩こりに長年悩まれていた40代の女性の患者さんがいらっしゃいました。
合う枕を探して、これまでに20個以上を試してきたとのこと。しかしながら「どの枕も合わないんです」とおっしゃっていました。
そこで、枕以外の要素として、就寝前の過ごし方について詳しく伺ったところ、スマートフォンやテレビを見ながら、そのまま眠りに落ちてしまうことが習慣になっていることが分かりました。
明るい画面の光を浴び続けた状態で眠りに入ることや、不自然な体勢のまま眠ってしまうことが、朝の肩こりに関係している可能性も考え、就寝の30分ほど前にはスマートフォンやテレビから離れ、代わりに軽いストレッチをしてから眠っていただくようにお願いしました。
その後の経過を伺う中で、朝の肩こりは以前より軽く感じるようになり、それ以上に「首を寝違えることがほとんどなくなった」とお話しいただきました。
これは、この方に限らず、20年の臨床の中で同じように、枕だけではなく就寝前の過ごし方まで確認する必要があると感じたケースを何度も経験しています。
もちろん、すべての方に当てはまるわけではありませんが、朝の肩こりが強い場合には、枕や寝姿勢だけで原因を決めず、「眠る前にどのように過ごしていたか」まで遡って確認することも大切だと考えています。
毎朝同じなのか、日によって違うのか
「朝起きると肩がこる」という場合でも、本当に毎朝同じ程度なのかを確認してみると、日によってかなり違うことがあります。
その場合には、
- 睡眠時間が短かった日の方がつらい
- 眠りが浅かった翌朝に強く感じる
- 仕事が忙しかった翌日に強い
- 平日と休日で違いがある
- 寝返りが少なかったと感じる日に強い
- 寝る姿勢によって違いを感じる
など、症状の変化と生活状況を照らし合わせていきます。
睡眠時間や睡眠の質も当院では確認しますが、「睡眠が悪いから肩こりになる」と一つの原因に決めるわけではありません。
当院が施術経過を見るうえで睡眠を重視している理由については、「痛みより睡眠を重視する理由」でも詳しくお伝えしています。
前日の身体的・精神的な負担や日中の活動量なども含め、どのような条件の時に朝の肩こりが強くなるのかを見ていきます。
毎日の症状に差があること自体が、施術方針を考えるための判断材料になることがあります。
枕や寝姿勢だけで原因を決めない理由
朝の肩こりと聞くと、枕を思い浮かべる方は少なくありません。
枕そのものを見直す際に当院が確認しているポイントについては、「肩こりは枕を変えた方が良い?当院が施術判断で見ているポイント」でも詳しくご紹介しています。
枕の高さや硬さ、寝姿勢によって首や肩周辺に負担を感じることはありますので、当院でも必要に応じて確認します。
ただし、
「枕を変えても肩こりが続いている」
「同じ枕なのに楽な朝とつらい朝がある」
「起床直後はつらいが、動いていると軽くなる」
「睡眠不足だった翌朝の方がつらく感じる」
といった場合には、枕だけですべてを説明することは難しくなります。
そのため当院では、枕が原因ではないと決めつけることも、反対に「朝の肩こりだから枕を変えましょう」と単純に考えることもしません。
寝姿勢や枕はあくまで確認材料の一つとして、首や肩甲骨周辺の動き、胸郭の状態なども含めて身体全体を確認します。
何を使って寝ているかだけではなく、その前後で身体がどう変化しているかを見ることが大切です。
ただの「肩こり」と決めつけない方が良い場合があります
朝に肩周辺がつらい場合でも、すべてを一般的な肩こりとして考えてよいとは限りません。
まず、つらさを感じている場所が本当に肩周辺だけなのか、それとも首や肩甲骨周辺まで広がっているのかを確認します。
さらに、
- 強い首の痛みがある
- 頭痛を伴っている
- 腕や手にしびれがある
- 手や腕に力が入りにくい
- 症状が強くなっている
などがある場合には、単純な肩こりとして施術を進めるのではなく、症状の内容や経過をより慎重に確認する必要があります。
特に手のしびれを伴う場合に当院が確認していることについては、「手のしびれは首が原因?当院が施術判断で見ているポイント」でも詳しくご紹介しています。
状態によっては、整体やカイロプラクティックよりも医療機関での評価を優先した方がよい場合もあります。
当院では「朝起きると肩がこる」という言葉だけで施術方針を決めるのではなく、どこにつらさがあり、どのような症状を伴い、時間とともにどう変化しているのかを確認したうえで判断します。
まとめ ~「朝つらい」という一点だけで判断しない~
朝起きた時に肩がこっていると、「寝ている間に何か悪いことをしたのではないか」「枕が合っていないのではないか」と考えたくなるかもしれません。
しかし、朝の肩こりを考えるためには、起床した瞬間だけを見るのでは十分ではありません。
当院では、前日の負担や就寝前の状態、睡眠の状態、起床直後の症状、動き始めてからの変化、日中の経過まで確認します。
枕や寝姿勢もその中の一つですが、それだけで原因を決めることはしません。
「朝に肩がこる」という一つの場面を、その前後の時間軸の中で捉えること。
それが、当院が施術方針を考えるうえで大切にしている視点です。
当院にご来院された肩こりの方について、実際のご相談内容や施術経過は、「肩こり症例集」でもご紹介しています。
学芸大学周辺で肩こりでお悩みの方へ
アルテカイロプラクティックは、東急東横線・学芸大学駅西口から徒歩4分の整体院です。
学芸大学駅をはじめ、祐天寺駅・都立大学駅周辺や、目黒区鷹番・碑文谷・中央町・五本木、世田谷区下馬・野沢エリアからも多くの方にご来院いただいています。
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