この記事でお伝えしたいこと
- 運動の種類や習慣の有無だけでなく、運動中・運動後に肩こりがどう変化するかを確認することが大切です。
- 運動への取り組み方や楽しさ、続けやすさも含め、その方に合った運動かどうかを判断材料の一つとして考えています。
- 強い痛みやしびれ、筋力低下などを伴う場合は、運動を続ける前に状態を慎重に確認する必要があります。
はじめに
- 「肩こりには運動した方が良いですか?」
- 「運動不足だから肩がこっているのでしょうか?」
- 「身体を動かすと少し楽になるので、もっと運動した方が良いのでしょうか?」
このようなご質問をいただくことがあります。
身体を動かすことは健康を考えるうえで大切ですが、肩こりがある方すべてに対して「運動すれば良い」と一律に考えることはできません。
実際には、歩くと肩が楽になる方もいれば、筋力トレーニングをするとかえって肩や首がつらくなる方もいます(その逆パターンもあります)。また、運動中は気にならなくても、終わってしばらくしてから症状が強くなることもあります。
当院では、「運動しているか、していないか」だけを見るのではなく、どのような運動をした時に、肩こりがどのように変化するのかを確認します。
運動した時の症状の変化そのものが、身体の状態を考えるための大切な判断材料になるからです。
肩こりについて、症状の特徴や当院での考え方を詳しく知りたい方は、「肩こり解説ページ」もあわせてご覧ください。
まず確認したいのは「身体を動かすとどう変わるのか」
肩こりがある方に運動習慣を伺う際、単純に「運動していますか?」だけで終わることはありません。
たとえば、
- 身体を動かしている間は肩が楽になる
- 運動を始めると徐々に肩が軽く感じる
- 運動中は平気だが、終わった後につらくなる
- 運動しても肩こりの程度はほとんど変わらない
- 身体を動かすとかえって首や肩がつらくなる
など、症状の変化は人によって異なります。
「運動不足だから肩がこる」と考えてしまうと、この違いを見落としてしまいます。
当院では、普段どの程度身体を動かしているのかに加えて、運動前・運動中・運動後で肩こりがどう変わるのかまで確認します。
特に、身体を動かした後に楽になるのか、それとも時間が経ってからつらくなるのかという違いは、その方の身体の状態を考えるうえで重要な情報になります。
どんな運動でも同じとは限りません
「運動すると肩こりが楽になる」という方でも、すべての運動で同じ反応が出るとは限りません。
たとえば、
- ウォーキングでは肩が楽になる
- 軽く走ると逆に気になる
- 筋力トレーニングをすると肩や首がつらくなる
- 筋力トレーニングをするとスッキリした感じが出る
- スポーツをしている最中は平気だが、終わった後に肩が重くなる
といった違いが出ることがあります。
ウォーキングのように全身を動かす運動と、腕や肩周辺に大きな負荷がかかる運動とでは、身体の使い方も異なります。
そして、運動後にどのような変化が出るのかも人によってさまざまです。
そのため、「運動が良いか悪いか」という二択ではなく、どの運動で、どのような症状の変化が起きているのかを確認することが大切です。
また、以前は問題なくできていた運動で最近になって症状が出るようになった場合なども、その変化を確認します。
運動の種類と症状の出方を照らし合わせることで、その方の身体にどのような負担がかかっているのかを考える材料になります。
肩こりがある時の運動ではなく、ストレッチを行うかどうかについては、「肩こりはストレッチをした方が良い?当院が施術判断で見ているポイント」でも詳しくお伝えしています。
20年見てきて感じる、運動の「種類」より大きな要素
肩こりに対する運動というと、「肩まわりの筋肉を鍛えるべきか」「血流を良くするために全身運動をすべきか」など、さまざまな考え方があります。
こうした視点は、当院でも今なお大切にしていますし、実際に運動のアドバイスをする際の土台になっています。
そのうえで、20年近く患者さんを見てきて感じるのは、運動の種類や負荷だけでなく、その方が「楽しんで、あるいは前向きに取り組めているかどうか」が、根底にある大きな要素として関係しているように感じるということです。
同じウォーキングでも、義務感で仕方なく続けている方と、景色を楽しみながら歩いている方とでは、身体の反応にも違いが見られる印象があります。反対に、正しいとされる運動を頑張って続けていても、それ自体が負担やストレスになってしまっている場合には、思うような変化が出にくいこともあります。
正確なメカニズムまでは分かりませんが、ストレスが和らぐことで身体の緊張もゆるみやすくなるという可能性はあるのではないかと、個人的には考えています。
肩まわりを鍛えること、全身の血流を意識することは、これからも大切な視点として持ち続けます。
ただ、それと同じくらい、その方にとって続けやすく、前向きに取り組める運動かどうかも、当院では大切な判断材料の一つだと考えています。
肩だけでなく、身体がどう動いているかも確認します
運動した時に肩こりが変化する場合、肩の筋肉だけを確認するわけではありません。
当院では必要に応じて、
- 首を動かした時の状態
- 肩甲骨周辺の動き
- 腕を上げたり動かしたりした時の状態
- 胸郭の動き
- 呼吸をした時の身体の動き
なども確認します。
たとえば腕を大きく使う運動でつらくなる場合でも、単純に「肩の筋肉が硬いから」と決めることはできません。
肩甲骨や胸郭がどのように動いているのか、首や肩周辺にどのような負担がかかっているのかなど、実際の身体の状態と合わせて考えていきます。
また、身体を動かすと肩が楽になる場合にも、「運動が効いている」とすぐに結論づけるわけではありません。
どのような動きで変化したのか、その変化がどのくらい続くのか、普段の生活ではどのような時につらくなるのかまで確認します。
運動によって症状が変わること自体を、身体の状態を知るための情報として捉える。
これが当院で大切にしている視点です。
運動を続ける前に確認した方がよい場合もあります
肩こりがある時でも、身体を動かすこと自体を必要以上に避ける必要はありません。
ただし、どのような状態でも「肩こりなら運動しましょう」とお伝えするわけではありません。
たとえば、
- 運動すると強い痛みが出る
- 首から腕にかけて症状が広がる
- 手にしびれがある
- 手や腕に力が入りにくい
- 転倒や衝突など、明らかな外傷の後から症状が続いている
といった場合には、単純な肩こりとして運動を続ける前に、症状の内容や経過を慎重に確認する必要があります。
状態によっては、整体やカイロプラクティックよりも医療機関での評価を優先した方がよい場合もあります。
肩こりに加えて手のしびれがある場合の考え方については、「手のしびれは首が原因?当院が施術判断で見ているポイント」でも詳しくお伝えしています。
反対に、強い痛みや神経症状などがなく、身体を動かした時の方が楽に感じる場合には、その反応も施術方針や日常生活について考えるための材料になります。
大切なのは、「肩こりだから運動する」「肩こりだから休む」と最初から決めるのではなく、実際に身体を動かした時に何が起きているのかを見ることです。
まとめ ~「運動した方が良いか」だけで考えない~
肩こりがあると、「運動不足だから身体を動かした方が良いのでは?」と考える方は少なくありません。
しかし、肩こりと運動の関係は、運動しているかどうかだけでは判断できません。
当院では、普段の運動習慣だけでなく、どのような運動をした時に症状が変化するのか、運動中と運動後で違いがあるのか、肩以外に症状が出ていないかなどを確認します。
さらに、首や肩甲骨周辺、胸郭など身体の動きも合わせて見ながら、その方にとってどのような負担が関係している可能性があるのかを考えていきます。
「肩こりだから運動した方が良い」と一律に考えるのではなく、身体を動かした時に肩こりがどう変化するのかを見ること。
それが、当院が肩こりと運動について施術方針を考えるうえで大切にしている視点です。
実際に当院へご来院された肩こりの方のご相談内容や施術経過については、「肩こり症例集」でご紹介しています。
「肩こりだけど運動した方が良いのかな?」「どんな運動をした方が良いのかな」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
学芸大学周辺で肩こりでお悩みの方へ
アルテカイロプラクティックは、東急東横線・学芸大学駅西口から徒歩4分の整体院です。
学芸大学駅をはじめ、祐天寺駅・都立大学駅周辺や、目黒区鷹番・碑文谷・中央町・五本木、世田谷区下馬・野沢エリアからも多くの方にご来院いただいています。
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