夕方になると肩こりがつらくなるのはなぜ?当院が施術前に確認しているポイント

この記事でお伝えしたいこと

  • 夕方という時間帯だけでなく、朝からどのように肩こりが変化してきたのかを確認することが大切です。
  • 姿勢や動作だけでなく、休憩の有無や平日・休日の違い、緊張が続く時間なども判断材料として考えています。
  • 夕方までに何が積み重なり、負担から離れた後にどう変化するのかまで確認したうえで施術方針を考えます。

はじめに

  • 「朝はそれほど気にならないのに、夕方になると肩がつらくなる」
  • 「仕事が終わる頃には、肩がパンパンになっている」
  • 「夕方になると肩だけでなく、首や肩甲骨周辺まで重く感じる」

このようなご相談をいただくことがあります。

朝は比較的楽なのに、時間が経つにつれて肩こりが強くなってくると、「一日働いて筋肉が疲れたから」と考える方も多いと思います。

もちろん、一日の中で身体にかかった負担は確認したい要素の一つです。

しかし、同じ「夕方になると肩がこる」という方でも、午前中はほとんど気にならず午後から徐々につらくなる方もいれば、朝からあった肩こりが一日の活動の中でさらに強くなる方もいます。

また、忙しくて休憩できなかった日に強くなるのか、休日にも同じようにつらくなるのかによっても、確認したいことは変わります。

当院では「夕方」という時間帯そのものに原因を求めるのではなく、朝から夕方までにどのような姿勢や動作が続き、身体を動かす機会がどのくらいあり、どのような負担が積み重なっていたのかを確認します。

夕方の肩こりを、一日の過ごし方の「結果として現れた一場面」として捉えることが、その方の身体の状態を考えるための判断材料になるからです。

肩こりについて、症状の特徴や当院での考え方を詳しく知りたい方は、「肩こり」もあわせてご覧ください。

まず確認したいのは「いつからつらくなってきたのか」

夕方に肩こりが強くなる場合、まず確認したいのが、そこに至るまでの症状の変化です。

たとえば、

  • 朝はほとんど肩こりを感じない
  • 午前中は平気だが、午後から徐々につらくなる
  • 昼休みの後くらいから肩が重くなる
  • 朝から多少こっていて、時間とともに強くなる
  • 日によってつらくなり始める時間が違う

など、同じ「夕方の肩こり」でも経過には違いがあります。

ここで重視するのは、「何時からつらくなったか」という時刻そのものではありません。その時間までに何をしていたのかを確認します。

午前中は問題なかったものの、ある作業を続けた後からつらくなったのか。あるいは、はっきりしたきっかけがないまま、一日の中で少しずつ肩こりが強くなってきたのか。

こうした経過まで確認することで、夕方の状態だけを見るよりも、その方の身体にどのような負担が関係している可能性があるのかを考える材料が増えていきます。

夕方までに「何を積み重ねていたのか」を確認します

夕方の肩こりというと、デスクワークを思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、一日の中で身体にかかる負担はパソコン作業だけではありません。

立ち仕事や接客で長時間同じ姿勢を続ける方もいれば、家事や育児で何度も身体を動かす方、車や電車での移動が長い方もいます。

また、スマートフォンを見る時間が長かったり、仕事に集中してほとんど姿勢を変えなかったりする日もあるでしょう。

そのため当院では、

  • 同じ姿勢がどのくらい続いていたか
  • 身体を動かす機会があったか
  • 普段より身体を多く使ったか
  • 反対に、ほとんど動かない時間が長かったか
  • 忙しさや緊張が続いていなかったか

など、その日をどのように過ごしていたのかを確認します。

ここで大切なのは、「姿勢が悪いから」「動かなかったから」「疲れたから」と一つに決めないことです。

同じ仕事をしていても肩こりが強い日とそうでもない日があるのであれば、その違いも重要な情報になります。

夕方に現れた症状だけではなく、そこまでに何が積み重なっていたのかを見ることを大切にしています。

日中の負担の中でも、特にパソコン作業が続く場合の見方については、「デスクワークで肩こりがつらくなるのはなぜ?当院が施術前に確認しているポイント」で詳しくご紹介しています。 

夕方に強くなる肩こりに、当院が感じている特徴

20年の臨床の中で感じることの一つに、夕方になると肩こりが強くなる方には、仕事上のストレスや緊張が関係しているケースが多いという印象があります。

その一つの手がかりになるのが、休日の過ごし方です。

平日は夕方になるとつらくなるのに、休日は同じ時間帯になってもそれほど気にならない、という方が少なくありません。

中には、「休日は一日中ゲームをしていても、平日ほど肩がこらない」とおっしゃる方もいます。同じように長時間同じ姿勢を続けているにもかかわらず、平日と休日でこれほど違いが出るというのは、興味深い現象です。

これは、身体の疲労だけでは説明しにくい現象です。もし姿勢や身体の使い方だけで説明できるのであれば、休日にも同じような症状が出ても不思議ではありません。しかし実際には、平日と休日で症状の出方が大きく違うケースがあります。

正確なメカニズムまでは分かりませんが、緊張や気を張る時間が長く続くことによる身体の反応も、こうした違いに関係している可能性はあるのではないかと、個人的には考えています。

こうした背景から、夕方に強くなる肩こりについては、身体の使い方や姿勢だけでなく、その日どのような気持ちで過ごしていたのか、緊張や気を張る場面がどれくらいあったのかも含めて確認することを、当院では大切にしています。

肩こりと緊張状態や呼吸などとの関係については、「肩こりと呼吸・自律神経の関係|当院がどのように見ているか」でも当院の考え方をご紹介しています。 

途中で休憩したり身体を動かしたりするとどうなるのか

朝から夕方までに何が積み重なったのかを見るためには、一日の途中で条件が変わった時の反応も参考になります。

たとえば、

  • 休憩すると肩が少し楽になる
  • 席を立って身体を動かすと変化する
  • 姿勢を変えてもほとんど変わらない
  • 忙しくて休憩できない日に強く感じる
  • 昼休みに一度楽になっても、午後になると再びつらくなる

といった違いです。

休憩や姿勢変更によって症状が変わるのであれば、それも身体への負担のかかり方を考える材料になります。

一方、何をしても夕方に向かって同じように強くなっていくのであれば、それもまた一つの情報です。

さらに、平日と休日で違いがあるかも確認します。

仕事の日には夕方につらくなるものの、休日にはそれほど気にならないのであれば、仕事中の姿勢や動作、活動量、緊張状態などとの関係を考える材料になります。

反対に、休日にも同じ時間帯に肩こりが強くなるのであれば、「仕事のせい」と決めつけず、休日をどのように過ごしているのかまで確認する必要があります。

何をしている時につらくなるのかだけでなく、途中で条件を変えた時に症状がどう変わるのかも、当院では大切にしています。

夕方につらくなった後の変化と、身体の状態も確認します

夕方に肩こりが強くなった後、そのつらさがどう変化していくのかも確認します。

仕事や家事から離れて身体を休めると変わるのか、帰宅後に身体を動かした時はどうなのか、入浴後には感じ方が変わるのかなどを伺います。

一晩休んだ翌朝に軽くなっているのか、それともつらさが残っているのかも確認しますが、ここで睡眠や起床時の状態を詳しく掘り下げるわけではありません。あくまで、日中の負担から離れた後に症状がどう変化したかを見るための情報の一つとして捉えます。

さらに当院では、時間経過だけでなく実際の身体の状態も確認します。

肩だけではなく首や肩甲骨周辺、腕などにも症状が出ていないか。首や肩甲骨周辺、胸郭がどのように動いているのか。呼吸をした時の身体の動きや、身体全体に強い緊張が見られないかなども必要に応じて確認します。

夕方に肩がつらくなるからといって、「一日使った筋肉が硬くなった」とだけ考えるのではなく、症状の経過と身体の状態を合わせて施術方針を考えていきます。

なお、強い首や肩の痛み、腕や手への強いしびれ、筋力低下などがある場合や、外傷後から症状が続いている場合には、単純な肩こりとしてだけ考えず、状態によって医療機関での評価を優先することもあります。

まとめ ~夕方までに「何が積み重なったのか」を見る~

夕方になると肩こりが強くなると、「一日働いて疲れたから仕方がない」と考えてしまうかもしれません。

しかし、「夕方」という時間帯そのものが肩こりの状態を説明してくれるわけではありません。

当院では、朝からどのように症状が変化したのか、日中にどのような姿勢や動作が続いたのか、身体を動かす機会があったのか、休憩すると変化したのか、平日と休日では違いがあるのかなどを確認します。

さらに、夕方につらくなった後に負担から離れるとどう変化するのか、首や肩甲骨周辺、胸郭など身体の状態はどうなのかも合わせて見ていきます。

「夕方になると肩がこる」という一場面だけを切り取るのではなく、朝から夕方までの過ごし方と症状の変化を一つの流れとして捉えること。

それが、当院が夕方に強くなる肩こりに対して施術方針を考えるうえで大切にしている視点です。

実際に当院へご来院された肩こりの方のご相談内容や施術経過については、「肩こり症例集」でご紹介しています。 

「夕方になると肩こりがつらくなる」という方はお気軽にご相談ください。

文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰(院長プロフィールはこちら

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