40代 女性 頚椎症性神経根症

40代 女性 事務職 症状:頚椎症性神経根症

ご来院前の経緯

元々人並みに肩こりはあったものの、それほどひどい症状でもなかったため時折クイックマッサージに通う程度の対処を繰り返していた。

ある日突然指、足の痺れに見舞われ病院を受診したところ「頚椎症性神経根症」と診断を受ける。

病院で投薬を受け、リハビリに3ヶ月通ったが改善せず当院を受診。

詳しい状況

事務職でパソコンに長時間向かっていることもあり、肩や首の筋肉はご本人の自覚症状以上に凝り固まっていました。

また、仕事以外の休日もゲームや読書等インドアの趣味をお持ちなので、首肩回りを動かす機会がほとんどないとのことでした。

身体を動かす機会が少ないと筋肉の凝りがより強くなり、固まった筋肉が血管や神経を絞扼(締め付けること)することで、しびれがより強くなる傾向があります。

そこで…

  • ストレッチも含めた筋肉の緩和操作
  • ニューロオリキュロセラピーで、「首」「鎮痛」のポイントを刺激
  • 関節に動きを付けるためのモビリゼーション

こちらの患者さんにおいては、ポキポキやる関節矯正がどうしても苦手だということでした。

関節の機能回復に有効な関節矯正ですが、当院では苦手と仰る方に無理やり行うようなことはしません。

結果として関節に動きがつけばよいので、そういう方には上記にある「モビリゼーション」というゆっくりと関節に動きを付けていく方法で対処しています。(受けている方からするとマッサージを受けているような体感です)

関節矯正に比べて回復に少し時間がかかることもありますが、最終的にある「改善」というゴールに向けて、その手段はたくさん用意してありますので、実際に受けられる際に不安なことがある方はお気軽にご相談ください。

施術経過

2回目にご来院の際に、「1回目の施術で症状が和らいだので、自分に合うのはここだと思いました」とお話しされていました。

もちろん痺れという厄介な症状ですから、良くなっても少し戻るということを繰り返しますが、1ヶ月ちょっと通った時点で痛みやしびれに関しては「ほぼ感じない」というレベルまで落ち着きました。

最初は週に2回程度という間隔から始めた施術も、月に1回程度のメンテナンス施術に徐々に移行していきました。

7年ほど通われている間、痛みやしびれの再発はほぼありませんでした。

その後、遠方への転居を理由に当院を卒業。現在も紹介した院での定期メンテナンス施術で良い状態を保たれているとのことです。

まとめ

頚椎症とは、基本的に加齢による退行変性といって椎骨や関節、椎間板の変性(変形)を伴います。

大切なことなので最初に申し上げておきますが、「変形を元に戻すこと」はカイロプラクティック、整体、マッサージ、鍼と業種を問わず、徒手療法でそれをすることは不可能です。

では「変形が元通りにならなければ、症状も元通りにならないのか?」と言われれば、それも違います。

変形こそあるものの、今ある関節、椎間板などの動きを可能な限り正常化することによって、「変形はあるけど症状が出ない」状態を作ることは十分に可能です。

また、「関節が動く状態にしておくこと」は、椎間板のような血管が通っていない組織に酸素や栄養を運び、老廃物を排出させるいわゆる「新陳代謝」を促す意味でも非常に有効です。

頚椎症も程度がひどくなれば手術を検討せざるを得ないものもありますが、手術を積極的に受けたいという方は少数派でしょうし、実際そこまで悪化させる前にやれることはいくらでもあります。

現在手術するほどでもなく様子見を…というレベルの頚椎症で、腕や首の痛みやしびれにお悩みの方がいらっしゃいましたら、こちらの症例をぜひご参考になさってくださいね。

 

文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰

※回復には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。

この症例の患者さんの声

この記事を書いた人

前田  彰(まえだ あきら)

 

学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

 

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

 

昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型

(学芸大学に開業して17年)

 

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アルテカイロプラクティック