70代　男性　高熱発症後の顔面神経麻痺

ご来院の2週間ほど前に高熱を出して寝込んだ。

熱はほどなくして下がったが、左側の顔の筋肉に違和感が出た後に目をうまく閉じられないところから始まり口元も下がるという典型的な顔面神経麻痺の症状を発症。

すぐに病院に行ったところ、「少し前に出た高熱と関連性のある顔面神経麻痺（ベル麻痺）」と診断されステロイド剤を処方される。

医師の方針が「良いものは何でも試す方が良い」とのことで病院との治療で行える施術を探し、当院へご来院。

当院で行う顔面神経麻痺の施術は基本的に…

• トルクリリーステクニック（全体の神経を調整）
• ニューロオリキュロセラピー（顔面神経麻痺のポイントを刺激※下記に画像を記載）

という2点の神経療法を徹底して行うことが基本で、こちらの方も例外なくその方針で施術を行いました。

顔面神経麻痺の患者さんが当院のような徒手療法を受けられる際に、「麻痺した筋肉をグリグリマッサージされるのではないか？」ということを心配されることが多いですが、「筋肉を麻痺させている大本は何か？」ということを考えるとその原因は神経なので、まずはキッチリ神経の状態を整えていくことが肝心だというのが当院の基本的な考え方です。

顔の筋肉に関しては病院でリハビリの動きをレクチャーされていることが多いので、そのやり方が間違っていないかなどチェックや相談に乗ることはもちろん行います。

週2回のペースで施術をスタート。

顔面神経麻痺の方に比較的共通することですが、見た目がいきなり変わることは無いものの口元や頬など麻痺がある側の顔の筋肉に少し力が入るような感じが初回の施術時に実感できる方が多く、こちらの方も同様の感想を仰っていました。

しかしながら1ヶ月程度根気よく施術を続けていくと、この方の場合は目に最初の変化が訪れ、麻痺の無い右側とほぼ同じような状態に回復してきました。

生活と言う面では一番困っていた口の筋肉の麻痺（飲み物をこぼしてしまう）は目よりも回復が遅れたものの、2ヶ月目にはこちらも徐々に力が入ってくるようになりました。

3ヶ月後には以前より明らかに顔の筋肉に力が入るようになり、見た目も発症以前とほぼ同じようになってきたとのことです（ご本人談）。

その後更に2ヶ月程度、月に2回程度の再発防止目的の施術を行いました。

最初のご来院から半年弱の時点で、病院での治療も終了したのでこちらでの施術も同時に無事卒業されました。

顔面神経麻痺の原因には色々なものがありますが、最も多いのが「ベル麻痺」と呼ばれるウイルス感染由来のものです。

今回の患者さんのように少し前に発熱を伴う風邪をひき、その後に発症するという例が当院の患者さんでもよく見られます。

まずは病院へ行ってその原因をしっかりと探っていただくことを最初にやって頂き、その後で当院のような徒手療法を受けるか判断されると良いかと思います。

顔面神経麻痺には「腫瘍」や「外傷」が原因となっているものもありますが、こういったタイプの物は残念ながら当院での施術適用外です。

逆に先ほど申し上げた「ベル麻痺」や「ハント麻痺（ヘルペスウィルス由来）」のようなウイルス由来のものはお医者さんからも「民間療法を併用してもＯＫ」と言われることが多いようです。

顔面神経麻痺でお悩みの方はまず病院での診断を受けた後、上記の条件に当てはまる方は当院まで是非ご相談くださいね。

文責及び施術担当者：アルテカイロプラクティック院長　前田彰

※回復には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。

前田  彰（まえだ　あきら）

学芸大学の整体院　アルテカイロプラクティック　院長　日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL（生活の質）も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

昭和53年6月26日生まれ　千葉県野田市出身　血液型AB型

（学芸大学に開業して17年）

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