腰痛と足のしびれが主訴でも、自律神経と上部胸椎を優先した理由

本日は「腰痛と足のしびれ」が主訴の方の施術判断について記録します。
症状だけでなく、背景となる身体の状態を踏まえた優先順位の付け方について説明します。

① 今日の状況(客観所見)

本項では、来院時の症状と身体所見について整理します。

30代女性。腰痛と足のしびれが主訴で来院。

腰は常に痛く、足のしびれは座りっぱなしでよく出るとのこと。

検査で確認したところ、背中の上部から首にかけて(上部胸椎)の痛みと可動性(動き)の低下が見られました。

問診を進めると不眠の訴えもありました。

②考えた選択肢(比較)

今回は大きく2つの施術方針を検討しました。

A:腰と下半身を中心に坐骨神経の走行方向を中心に施術する

B:自律神経系の施術ポイントと、上部胸椎(背中上部〜首の境目あたりの背骨)を中心とした施術を優先する

③採用した判断

最終的に選択した施術方針について説明します。

今回はB:自律神経と胸椎の調整を優先しました。

④その理由

判断に至った背景と考え方についてまとめます。

腰と足のしびれを訴える患者さんが来ると、条件反射のように「腰」「足」への施術を行いたくなりますが、今回の患者さんは不眠の程度が強い(数時間寝付けない、寝てても起きてるような感じがする)とのことで、交感神経過緊張を疑いました。

それだけ交感神経が強くなっているということは、自律神経の働きが乱れていることと同意であり、それは「回復に時間がかかりやすい状態」を意味しています。

この状態で他の症状を各々施術しても結局は「モグラたたき」のようにいつまでも症状を追いかけることになります。

そこで今回は「今出ている症状」ではなく「その症状が出やすくなっている土台は何か?」を考え、自律神経と上部胸椎(背中上部〜首の境目あたりの背骨)の施術を優先しました。

⑤注意点

すべての方に当てはまるわけではない点について補足します。

症状の出方や原因は個人差が非常に大きいものです。

よって全ての方に同じ判断が当てはまるわけではありません。

自律神経症状の強さや経過などをしっかり吟味し、施術方針はその都度しっかりと判断をしてまいります。

当院の施術判断の考え方については、
他の事例も「施術判断ログ一覧」でご覧いただけます。

(※随時更新予定)

この記事を書いた人

前田  彰(まえだ あきら)

 

学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

 

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

 

昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型

(学芸大学に開業して17年)

 

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アルテカイロプラクティック