本日は「症状の原因は1つじゃない」というテーマで臨床の中で患者さんからどんな質問をよくいただき、それに対して当院がどのように考えて施術を進めていくかということについて記載していきたいと思います。
症状の原因を一つに決めたくなる理由
日々臨床していく中で患者さんからよく聞かれるのが、「この痛みの原因って〇〇ですか?」「△△してしまったんですが、多分それが痛みの原因だと思います」といった具合に、その症状の原因についてです。
患者さんのお言葉に耳を傾けていると、多くの場合痛みや症状の原因を「1つに限定したがる」傾向があるように感じます。
確かに原因が1つである方が対策も立てやすいですし、患者さんも安心できるというお気持ちはよくわかります。
しかしながら多くの場合、症状の原因は1つに断定できないことが少なくありません。
「引き金」と「積み重なった要素」との違い
例えば一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれるような急な腰の痛みでも、その方が「重たい荷物を持ち上げた瞬間にグキッと鋭い痛みが走ったんです」と仰ったとします。
この場合『重たい物を持ち上げた瞬間に痛みが出た』という出来事は、確かに引き金になった可能性はありますが、それだけがすべてだったかというと、そうとは限りません。
それまでに長時間座り仕事をしていたかもしれないですし、前の日にゴルフの打ちっぱなしでいつもより多めにボールを打ったかもしれません。
このように考えると、『重たい物を持ち上げたこと』は結果として表に出た出来事であり、それまでに積み重なっていた複数の要因が重なったうえで、症状として現れたと捉える方が自然な場合も多くあります。
当院が原因を一つに決めない理由
もちろん患者さん側が「原因を一つにして考えたがる」のは先ほども述べたような理由からよく分かりますし、それは大した問題ではありません。
問題になりやすいのは、私たち施術者側までが『原因はこれだ』と一つに決めつけてしまい、症状に関わっている他の要素を見落としてしまうことです。
問診に時間をかけている理由
このホームページ内でも触れていますが、当院が初回施術時に「問診」に時間をかけるのもそのためです。
症状に関わっている要素を一つずつ整理していくことが大切だと考えているからこそです。
問診や検査、施術中の何気ない会話を通して、症状に関わっている要素を一つずつ整理していくことが、結果としてより良い方向に向かうために大切だと考え、日々の施術に取り組んでいます。
当院の施術判断の考え方については、
他の事例も「施術判断ログ一覧」でご覧いただけます。
この記事を書いた人
前田 彰(まえだ あきら)
学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター
当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。
昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型
(学芸大学に開業して17年)
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