30代 女性 飛行機や新幹線、電車に乗れないパニック障害

30代　女性　会社員　症状：パニック障害

元々幼少期から「嘔吐恐怖症」に悩まされていた。（※嘔吐恐怖症…自分や他人が嘔吐することに対し、強迫的な不安を感じるパニック障害の一種）

成長とともに少しずつコントロール出来るようにはなってきたものの、疲労やストレスたまるタイミングでは症状が出ていたとのこと。

就職後、出張の多い部署に配属され長距離の移動が増えたことをきっかけに予期不安、動悸、過呼吸などの症状が出始め、遂には電車やバスに全く乗れず会社へ自転車を使って通勤することに。

出張にも支障を来すなど実生活で不便を感じることも増えたため、当院へご来院。

パニック障害の方によく見られますが、パッとお会いした印象では明るくハキハキと話す方が多く、一見不安等を強く感じるようには見えない方が多いのですが、こちらの方もまさにそんな印象でした。

しかしながらインサイトディスカバリーと言う当院で使用する検査装置を使って背中の筋肉全体を測定したところ、全体にかなりの緊張が見られました。

また整形外科的に動きをチェックしたところ、首や上部胸椎（背中の上部）の動きが大変硬くなっており、交感神経優位になっていることにより筋肉が固くなり、呼吸も浅くなっている様子も確認出来ました。

施術方法としては

１と2に関しては基本的にどのパニック障害の患者さんにも共通で、これをすることにより「脳内神経伝達物質の流れを正常化」させることを狙っていきます。

パニック障害の原因は現在でもよく分かっていないところもありますが、脳の恐怖を感じる部位が必要以上に活発化すること、そしてそれには脳内の神経伝達物質がうまく循環していないことが原因として考えられるという説が近年有力になってきています。

これら施術に加え脳内神経伝達物質の材料となるたんぱく質、脳内神経伝達物質合成の際に補酵素として働く鉄分の摂取を進めそのやり方もレクチャーしました。

初回から10回目までは週2回のペースで施術を行いました。

劇的な変化は出ないものの、施術を受けると気持ちが穏やかになる感覚は初回施術時から感じてらっしゃいました。

ご本人のお言葉を借りると、一気に変わるというより「1枚1枚薄い皮をはぐような感じで」少しずつ改善していることが実感できているとのことです。

その後週1のペースに落として数回施術を行う頃には、久しく行ってなかった出張に近場から少しずつ行きだしたとのこと。

コンディションによっては途中の駅で降りてタクシーを使ってしまったこともありますが、以前はそもそも電車にすら乗れなかったことを考えると、ご本人の中では大きな手ごたえを感じられたご様子でした。

途中貧血症状などが出て（鉄不足の影響と思われます）、計画通りに来院できない時期もありましたが、それも徐々に治まると着実に施術を積み上げることが出来るようになりました。

半年も経つ頃には新幹線での出張も可能になり、9ヶ月経つ頃には飛行機での出張に行くことも出来ました。

今では飛行機の出張も月に何度かこなしながら、定期的に3週間に1回程度のメンテナンス施術を行っています。

パニック障害は脳の神経伝達物質の循環が原因とみられる例が多く、比較的先天性の要素も強い症状です。

こちらの方も幼少期から嘔吐恐怖症があったため、そういう意味では「筋金入り」のパニック障害持ちだったと思われます。

パニック障害の施術は基本的にはある日劇的に変わるということは少なく、時間をかけて少しずつ回復するパターンが多いです。（稀に一気に良くなる方もいらっしゃいますが…）

こちらの方は一回一回の施術で起きるちょっとした良い変化を大変喜ばれていましたが、そういうご本人の「症状との向き合い方」もこうしたメンタル要素が強い症状の場合は回復を分ける大きな要素として関わってきます。

パニック障害でお悩みの方は大変多いですが、まだまだ当院のようなところで対処していることをご存じない方は大勢いらっしゃいます。

辛い症状でもありますので、現在お悩みの方は是非一度お気軽にご相談ください。

文責及び施術担当者：アルテカイロプラクティック院長　前田彰

※回復には個人差があり効果・効能を保証するものではありません。

前田彰（まえだ　あきら）

学芸大学の整体院　アルテカイロプラクティック　院長　日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL（生活の質）も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

昭和53年6月26日生まれ　千葉県野田市出身　血液型AB型

（学芸大学に開業して17年）

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