40代 男性 会社員 症状:パニック障害(強烈な不安感・電車や飛行機に乗れない)
ご来院前の経緯
元々幼少期より不安を強く感じる性格ではあった。
仕事のストレスが長引き、疲労感が増してくるとそれに拍車がかかるような自覚はあったが、その時は特に発作が起きるわけでもなく、そのままやり過ごしていた。
ある日会社内で突然強い不安感に襲われるとともに、過呼吸と動悸といったパニック発作が起こってそのまま病院へ救急搬送。「パニック障害」と診断される。
抗不安薬を処方され、再度不安が襲ってくるたびにそれを服用。発作は収まるものの根本改善には繋がらないと感じていた。
そうしているうちに沖縄へ家族旅行に行くことが決まる。飛行機に乗ってご家族と旅行に行きたいという思いから根本解決を目指し、当院へご来院。
詳しい状況
パニック障害の方の特徴として、特に首を中心とした筋肉に過緊張が見られることが多いですが、こちらの患者さんも触診並びにインサイトディスカバリーという検査装置を使った検査でも筋肉の過緊張が見受けられました。
お酒を飲むと一時的に不安が和らぐものの、酔いがさめた時に普段以上の強い不安感に苛まれるとのことなので、飲酒はしないようにアドバイスしご本人もそれに同意されました。
不安を感じると「自分の脳が壊れていくような感覚に襲われる」とも仰っていました。
施術内容としては他のパニック障害の患者さんと同様…
- ニューロオリキュロセラピー
- トルクリリーテクニック
の2つを使い、とにかく脳の神経伝達物質の循環を正常化させることに注力しました。
施術経過
基本的にパニック障害の患者さんは初回の施術で「めちゃくちゃ良くなりました!」ということは少なく、「ちょっとすっきりしたかな…」という状態が少しずつ積み重なっていって、ある時点で「そういえば最近発作が出てない…」と気づくというパターンが多いです。(回復に少し時間がかかったパニック障害患者さんの症例はこちら)
しかしながらこちらの患者さんは、初回施術を受けている最中から「壊れた脳が再構築されていく」ようなイメージが頭の中で出来たとのことでした。
初回で大きな手応えを掴めたことからご本人も前向きになり、最初の1ヶ月半は週2回のペースで施術を行いました。ちょうど1ヶ月半経った時点で先述の家族旅行があったのですが、飛行機に乗り込むときに多少ソワソワした気持ちになったものの、それ以上の不安には襲われることなく旅行を楽しめたとのこと。
その後は時折不安感に襲われることはあったものの、いわゆる「パニック発作」は再発することなく推移。
身内にご不幸があった時も「以前だったら確実にパニック症状が出たと思いますが、それもなかったです」とのこと。
現在は約1か月半に1回のペースで定期メンテナンス施術を行っております。
まとめ
こちらの患者さんは当院のパニック障害施術の柱であるトルクリリーステクニックとニューロオリキュロセラピーと非常に相性が良かった典型例でした。
また生活習慣においてもパニック障害の方には必ずさせていただく「タンパク質(神経伝達物質の原料)の摂取」をしっかりと行い、飲酒もピタッとお止めになられたこともより早い回復に繋がったと思われます。
お酒に限らず依存性のあるものは、それを摂取した際に脳の快楽物質が大量放出されます。その時は気分が良いのですが、人間の身体は非常に効率の良い「省エネ構造」をしており、こういうもの(お酒等)を頻繁に身体に取り込むと「快楽物質はお酒が入った時に出せば良いや」となり、通常時の分泌を悪くさせます。
まさに依存症のメカニズムでもあるのですが、脳内神経伝達物質の循環を正常化させたいパニック障害患者さんにとっては、その循環を乱しやすいお酒やたばこ等の摂取は控えた方が、私の臨床経験からも回復が早いと強く感じます。
現代のストレス社会のため、パニック障害に苦しめられている方は大変多いです。
パニック障害でお悩みの方は、是非一度当院までお気軽にご相談くださいね。
文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰
※回復には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。
この記事を書いた人

前田 彰(まえだ あきら)
学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター
当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。
昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型
(学芸大学に開業して17年)
詳しいプロフィールはこちら
お電話ありがとうございます、
アルテカイロプラクティックでございます。