50代 女性 頚椎症から来る首の痛みや手の痺れ

50代 女性 会社員 症状:頚椎症から来る首の痛みや手の痺れ

ご来院前の経緯

仕事を始めた20代の頃からご本人曰く「筋金入りの肩こり持ち」とのこと。

凝りが酷くなってくると、マッサージで症状がある首周りのマッサージをしてもらったり、ご自身で首のストレッチをして凌いでいた。

50代に入ってからそうした対症療法的な対応ではなかなか症状が取れにくくなってきたことを自覚したが、時折手の痺れも出るようになってきた。

病院で診察を受けたところ「頚椎症」との診断で、湿布と痛み止めを処方されたが根本的な解決には至らず当院へご来院。

詳しい状況

パソコン仕事が続くことで肩や首が凝っていることはある程度想定内でしたが、こちらの方を最初拝見した時には頭が大きく前に突き出した典型的な猫背姿勢であることが気になりました。

触診してみると首の筋肉はもちろんなのですが、その下にある胸椎という背骨の周りの筋肉が非常に固まり、関節の動きもほぼ失われているような状態でした。

症状が出ているのは首とそこから神経が伸びている腕ですが、真の原因はむしろ首の下の部分に判断。

首の筋肉も張ってはいるのでもちろんそこも施術しますが、むしろメインとしては上部胸椎と呼ばれる部分の周囲の筋肉を緩め、関節に柔軟性をつけることを第一目的としました。

ニューロオリキュロセラピーを使って神経療法を行い、痛みがある部分のケアも同時に行いました。

施術経過

首への直接的な施術が少なめのため、最初のうちはご本人も「施術後は多少軽くなるけどすぐ戻ってしまう…」と言う反応でした。

しかしながら施術の目的が「患部を直接触るより、患部に負担をかけている“原因”の部分にアプローチすること」をしっかりと伝えていたため、根気よく施術を継続しました。

約1ヶ月経過後(7回目終了後)それまで仕事終わりになると酷かった首のダルさが、以前ほど無いことに気づきました。

そこから半月後には手の痺れもほぼ感じなくなったとのことです。

現在は来院ペースも空けて月に1or2回程度のメンテナンス施術を行っています。

まとめ

どんな症状もそうですが「原因」と「実際に痛みを発している場所」が違うことを前提に施術を組み立てることが大切です。

どうしても「実際に痛みを発している場所」ばかり施術したくなりますが、リラクゼーションマッサージならそれでも良いと思います。

ただ「根本改善」を目標にするのであれば話は変わってきます。その痛みの原因となる部分をキッチリと探していくべきですが、首の場合は特にこの考えが重要です。

なぜなら首自体は本来可動域も広く、それでいて頭の重さを支えるという重責を担っているので、ただでさえ「働きすぎ」の場合が多いです。

仕事でもそうですが、組織で何かをするときに「サボってる人」がいると周りにしわ寄せが来ますよね?

今回のケースの場合「サボっている人」が上部胸椎で「しわ寄せを受けてる人」が首になります。

症状が出ているところばかり施術することはこの「頑張っている人」をさらに酷使し、サボっている人は放置していくことと同じなのです。

原因を放置しているわけですから、根本的な解決に至らないのはよく分かりますよね。

また、今回のケースでは最初思うように改善していかなかったですが、あるラインを超えたところから一気に快方に向かっていきました。

身体はどんな悪い現状であれその状態を維持することを好むので、施術開始当初は変化が出にくいまたはすぐに戻ることが多いです。

だからこそ最初のうちは少し間隔を詰めた「集中施術」が重要なのですが、こちらの方は根気よくそのペースを守られたことが改善につながったと思われます。

頚椎症は長年の疲労の蓄積の末発症する症状で、頑固なものであることは確かですが、だからこそ地道に当たり前のことを徹底して積み重ねるようなアプローチが大切で、事実それにより改善の可能性も高まります。

頚椎症でお悩みの方は是非当院までお気軽にご相談くださいね。

 

文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰

※回復には個人差があり、効果・効能を保証するものではありません。

この記事を書いた人

前田  彰(まえだ あきら)

 

学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

 

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

 

昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型

(学芸大学に開業して17年)

 

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アルテカイロプラクティック