30代　男性　育児中に起きた腰痛

元々デスクワークということもあり、首から腰にかけて全体的に張っているという自覚はあったとのことです。

お子さんが生まれる前は会社帰りにマッサージに寄っていましたが、奥様の出産後は仕事が終わったらいち早く育児に参加するためにマッサージにも寄らずに帰るようになりました。

お子さんが1歳を超え、よちよち歩きを始めるようになってから間もなくのこと、車通りの多い道に不意に飛び出そうとしたお子さんを慌てて抱き寄せようとしたところ、左腰近辺に激痛が走りました。

その場は何とかお子さんを抱えて帰宅され、夜には痛みも激しくなったそうですが、休日と言うこともあり病院へ行かずにそのまま様子を見ました。

最初の発症した時の痛みはほどなく消えたものの、その後腰をどの方向に曲げても痛い状態となり、3週間経っても改善が見られないことから当院へご来院されました。

ギックリ腰や腰痛の方には非常に多いですが、腰回りの筋肉のこと太もも裏の筋肉（ハムストリングス）がかなり緊張していました。

こちらの方の場合、デスクワークで元々背中の凝りは自覚されていましたが、恐らく発症前からハムストリングスも含む下半身の筋肉も相当緊張していたと思われます。

腰を曲げたりする動作は上半身の筋肉だけでなく、下半身の筋肉が伸びてその動きをサポートしますが、下半身が固い人はそのサポートが受けられず腰回りの筋肉だけで頑張ろうとします。

結果として育児も腰を曲げることが多いですし、長期に渡る負担が降り積もっていって症状が起きたものと思われます。

そこで、まずは筋肉の緊張を取り除くことが大切になってきますが、「腰回り」だけでなく「下半身（足裏も含む）」の調整が必須です。

初回は腰にはほぼ触れず脚のみの施術となりましたが、それでも施術後には「3週間取れなかった痛みが10としたら6くらいまで下がって少し曲がるようになった」とのことでした。

平日は奥様も仕事があるため夜の育児を担当している都合上、週末を使って施術を重ねました。

初回に足だけだった施術箇所を少しずつ広げていき、腰、背中、全身に施術範囲を広げていきました。

一番つらい前に曲げる動作も1ヶ月経つ頃にはほぼ痛みを感じない状況になりました。

太ももの筋肉は時間をかけてストレッチをして柔らかくしていくしかないので、施術でもご家庭でも徹底してやってもらうようアドバイスしました。

現在痛みはほぼ無い状態になりましたが、元気いっぱいの息子さんを追いかけまわす生活をしているので、月に2回程度はメンテナンスでご来院されています。

「育児で生じた痛み…」というと女性の症状を思い浮かべますが、今回の患者さんのように男性の方も意外といらっしゃいます。

男性は力がある分無理な体制でお子さんの動きを制したり、力に頼って抱っこしようとする側面があるのでそうした際に身体を痛める傾向が強いようです。

今回の方も足の硬さから膝を使わずに小さいお子さんに向き合っていたので、結果として腰に過度な負担が掛かっていたと思われます。

共働きが主流になっている現在、お母さんのみならずお父さんが身体を痛めて育児に参加出来なくなることはご家庭にとって大打撃です。

育児期間中はついつい自分のことは後回しになってしまいますが、より良い環境で育児を進めるためにも、ご夫婦共にしっかりとケアしながら育児に向き合ってほしいですね。

こうした症状でお悩みの方は是非お気軽に当院までご相談くださいね。

文責：アルテカイロプラクティック院長　前田彰

※回復には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

前田  彰（まえだ　あきら）

学芸大学の整体院　アルテカイロプラクティック　院長　日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL（生活の質）も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

昭和53年6月26日生まれ　千葉県野田市出身　血液型AB型

（学芸大学に開業して17年）

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