50代 男性 長時間のデスクワークと運動不足が引き起こした坐骨神経痛

50代 男性 会社員 症状:長時間のデスクワークと運動不足が引き起こした坐骨神経痛

ご来院前の経緯

設計関係の仕事をしており、長時間パソコンとにらめっこしながら座り続ける生活を長年続けてきた。

腰が重だるかったり、時折痛みが出たりするのは日常茶飯事だったが、放っておくと治るということも続いたせいで時々クイックマッサージに行く以下のケアは殆どしてこなかった。

そうしているうちに少しずつ右足にしびれを感じる機会も増えてきたが、これもしばらくすると感じなくなることが多くて特に対策はしなかった。

ある日、朝起きると右足の痺れがいつも以上に強く力も入りづらい状況となっていた。

流石にこれはまずいと思い整形外科を受診したが、レントゲンやMRIなどの結果椎間板ヘルニアなどの状態は見られず、「坐骨神経痛」と診断された。

痛み止めや湿布を渡されたが、飲まないとまた痛くなることを繰り返したため、長年のクセを改めて根本改善を目指すため、同僚のご紹介で当院へご来院。

【参考】坐骨神経痛のイラスト

詳しい状況

一目見て印象的だったのが、立っている時も骨盤が後傾(後ろに倒れている)していて、腰が丸まったように見えた点です。

腰は本来前側に軽くカーブ(前彎)するもので、座っている時ならいざ知らず立っている時は50代くらいの方であればあまり丸まっているようにはならないものです。

こうなってしまった原因はいくつか考えられますが、長年の座り姿勢で腰が丸まる癖がしみついてしまったこと、そして運動も社会人になっていこう30年近く殆どやった来なかったとのことから、筋肉特に腹直筋下部や大腰筋といったあたりの筋肉が弱化していることが明らかでした。(筋力テストでもほぼ力が入らず)

坐骨神経痛の方は臀部や太もものあたりの筋肉が強く緊張しているものですが、この方ももちろんその傾向は強く出ています。

しかしながら「なぜこうなったか?」を考えた時に先ほど述べた筋肉の弱化は見逃せません。

仮に硬くなっているお尻や太ももの筋肉を緩めたところで、弱化した筋肉を鍛えないことには、また緩めた筋肉に負担が掛かり新たな緊張を作ることは明白です。

そこで…

  • 殿筋(大殿筋、中殿筋)や大腿筋膜張筋、ハムストリングスや外側広筋を緩める
  • 弱化した腹筋や大腰筋を鍛えるトレーニングを行いご家庭でも実行して頂く

以上2点を軸に施術を開始しました。

施術経過

長年に渡る症状ではあるものの筋肉をある程度緩めたらその場は少し楽になるもので、こちらの方も初回施術終了時には「軽くなった」と喜んでいました。

しかしながらこれだけでは長年の症状は何度でも繰り返します。

施術の中で「緩める」ことを徹底しながら、一方で「鍛える」ことに関してはご自宅でもしっかりとトレーニングして頂きました。

毎日のように筋肉を鍛えたところで、その効果が出始めるには3ヶ月程度かかります。

その3ヶ月は少しずつ施術の効果で「緩めて症状が軽くなった」状態が長くなっていきましたが、「鍛える」期間が3ヶ月を超え、以前は力が入りにくかった箇所にしっかりと力が入るようになってきてからは劇的に痛みや症状が戻ってしまうまでの期間が長くなってきました。

半年経つ頃には姿勢もだいぶ変わり、症状も10時間以上パソコンに向かい続けたような時は多少違和感を感じるものの、ほぼ出なくなりました。

長年悪い箇所を放置して苦しい症状が出たことを良い教訓に、今でも月に2回メンテナンス施術でご来院されています。

 

まとめ

「坐骨神経痛」は一般的に「梨状筋」や「殿筋群」「大腿筋膜張筋」といったあたりの筋肉が過剰に緊張し、中を走っている坐骨神経を圧迫することで発生すると言われています。

そのため多くの場合、施術のメインテーマが「固まった筋肉を緩める」ことのみに終始してしまい、結果として何度も再発を繰り返してしまいます。

ここで考えなければならないのは「なぜその筋肉が固くなってしまったのか?」と言うことです。

人間の身体はたくさんある筋肉が連動し、協力し合って動きます。そう考えるとどこかの筋肉が過剰に緊張するということはそこに過剰な負荷がかかっていて、その原因として他のどこかの筋肉がサボってしまっていると考えるのが妥当です。

この方の場合そのサボってしまった筋肉が「腹直筋」であり「大殿筋(腰のインナーマッスル)」でしたので、緩めること以外にそこを鍛えることによって再発しにくい体作りを目指しました。

恥ずかしながら以前は私も「緩める」ことのみにフォーカスした施術を行っていましたが、この「近くでサボっている筋肉を見つけ、鍛える」という考え方を施術に取り入れたところ、良い状態が格段に安定するようになりました。

言葉にすると簡単に聞こえてしまいますが、その見極めはなかなか難しいもので患者さんによっても違います。当院では臨床経験20年の私が責任をもって施術を行いますので、この「見立て」も確度高く行わせていただきます。

長引く坐骨神経痛、繰り返す坐骨神経痛にお悩みの方は是非お気軽に当院までご相談くださいね。

文責及び施術責任者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰

※回復には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

この記事を書いた人

前田  彰(まえだ あきら)

 

学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

 

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

 

昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型

(学芸大学に開業して17年)

 

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※ご利用希望の方は必ずご予約時にその旨をお伝えください。ご来院後にお伝えいただいてもご利用頂けないことがございますので、くれぐれもご注意くださいませ。

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