40代 女性 主に右側の首凝りと頭痛

40代 女性 会社員 症状:首凝り(主に右側)悪化すると頭痛に発展

ご来院前の経緯

デスクワークに従事し、慢性的な首や肩のコリは元々自覚していた。

40代に入って管理職になった時からコリが酷くなるとともに頭痛も併発するようになった。

酷い時は嘔吐してしまうくらいだったことから一度病院へ行き詳しく検査するも脳や血管などには全く異常なしとの診断。

筋肉を緩める薬と痛み止めを渡されるが、飲んでない時には痛みが強く出てしまうので、根本的な改善を目指していくつかのマッサージ院を転々としたのち、当院へご来院されました。

詳しい状況

いくつも院を回ってなかなか改善していなかったので、最初は「この院でもどうせだめだろう…」といった半信半疑のご様子でした。

検査したところ、胸鎖乳突筋という首の前側にある筋肉に非常に強い緊張があることが分かりました。胸鎖乳突筋の細かい場所は下記のイラストでご確認いただければと思いますが、問題はここの筋肉が硬くなると「関連痛」を頭部に飛ばすことです。これにより頭に問題がないのに頭痛が起きるといった少し不思議な現象が起きるわけです。

話をお聞きしたところ、マッサージ院では首の後ろ側(実際に痛みがあるところ)ばかり施術していたとのことです。

一般的に首のこりは「後ろ側の筋肉」が原因と考えられがちです。しかしながらこちらの方は先述の通り「胸鎖乳突筋」に主な原因がありました。

胸鎖乳突筋は脳神経の影響を直接受けています。そのためデスクワークでの前傾姿勢や長時間のパソコン作業といった「物理的なストレス」だけでなく、仕事などで生じるいわゆる「精神的なストレス」の影響も大いに受けやすく、その結果過緊張を起こしやすいです。

こちらの方が40代に入って会社でも責任の重い立場になったころから頭痛が起きやすくなったことも、こう考えれば納得がいきます。

そうした背景もあり、施術では胸鎖乳突筋も含めた筋肉を緩めることはもちろんのこと、ニューロオリキュロセラピーを用いてストレスの緩和も行いました。

胸鎖乳突筋の場所

施術経過

初回施術時に胸鎖乳突筋を押圧したところ、普段痛みが出る側頭部の痛みが出たことでそこが原因であることが分かって驚いておられました。

施術直後の首のコリは軽くなりましたが、これはクイックマッサージでもある程度出来ることなので、問題はここから先です。

来院ペースもしっかりとご提案してその通りに来ていただけたこともあり、3週間経過するころには首のコリだけでなく頻繁の起きていた夕方以降の頭痛が減ってきたとのことです。

こちらの感触としても2か月目に入るころには胸鎖乳突筋も緩みやすくなってきており、少しずつ根本改善が近づいてきている感触がありました。

3か月経過するころには強めのストレスを感じた時でさえも頭痛が起きなくなってきたとのことでした。

現在は月に2回程度、忙しさのあまり再発しないことを目的としてメンテナンス施術を継続しています。

まとめ

ここまで何度も述べてきたように「痛いところ」は必ずしも症状の原因ではないというのが私たち施術化が常に心掛けていることです。

こちらの方も頭痛の原因が頭にはなく、次に痛い首の後ろ側も頭痛の原因とはなりませんでした。

このように「原因の見極め」は改善を目指すためには非常に大切な要素となりますが、意外と患者さんが訴える主訴(痛みがある部分)にのみフォーカスしてしまうところは多いものです。

今回「胸鎖乳突筋」が原因となった頭痛の症例をご報告しましたが、私たちからは比較的一般的な症例と思われるこうしたパターンでも意外と原因が分からず苦しまれている患者さんは多いです。

当院では臨床経験20年の私が全ての施術を責任もって行います。

なかなか消えない首凝りやそれに伴う頭痛でお悩みの方は是非お気軽に当院までご相談くださいね。

文責:アルテカイロプラクティック院長 前田彰

※回復には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

この記事を書いた人

前田  彰(まえだ あきら)

 

学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

 

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

 

昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型

(学芸大学に開業して17年)

 

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