50代 女性 長年の肩こりを放置した結果発症した五十肩

50代 女性 教員 症状:肩こり(慢性的)五十肩

ご来院前の経緯

30代の頃から慢性的な肩こりに悩まされていたが、単発のマッサージに行っては再発するの繰り返しで「これはもう仕方のないもの」と諦めていました。

50歳になった頃から、右肩の動きが少しずつ悪くなってきていることに気が付きました。

そのうち「夜寝ているだけでも痛い」状態になり、病院を受診したところ「五十肩」と診断され、痛み止めと湿布を渡され「様子を見るように」と指示された。

薬を飲むと痛みは一時的に治まるものの、動きはむしろ悪くなっていく一方で、教員でありながら黒板への板書が出来ないという非常に不便な事態に陥ったため、「少しでも早く改善させたい」と当院をネットで検索してご来院。

詳しい状況

五十肩(四十肩も同様)には症状の状態に応じて3つの段階があります。

  1. 炎症期
  2. 拘縮期
  3. 寛解期

今回の方は「夜間時痛」といって夜寝ている時の痛みがあるとのことでしたので、1の炎症期にあたると判断。このフェーズでは肩に直接施術を行うと却って炎症を悪化させるので、姿勢の悪さや腕の歪みなど、五十肩を作ってしまう原因となる部分を先に施術することからスタートしました。

また、筋肉や関節の施術以外にニューロオリキュロセラピーで「五十肩」ポイントを刺激することは初回から行いました。

ニューロオリキュロセラピー「五十肩」の施術ポイント

施術経過

先述の通り炎症期は肩以外の部分を施術し、肩に関してはご自宅でのアイシングをお願いしました。

3週間程度経過したころ、「夜寝るときの痛みは無くなり、動きの制限がメインになってきました」とのことでしたので、「拘縮期」に入ったと判断し肩への施術を開始。

五十肩や四十肩は肩周辺組織の「癒着」が原因なので、この時期になると積極的に動かすことが重要になってきます。

ここでしっかり動かさないと症状が年単位で長引いたり、場合によっては癒着が定着して非常に治りにくい状態になってしまいますので、しっかりと動きを回復させていく必要があります。

また、肩をよりよく動かすためには姿勢の改善も不可欠なので、「炎症期」で行った姿勢改善の施術も継続して行いました。

始めは痛みも強く動かすのも一苦労だった方ですが、院で施術し自宅でも可能な範囲で動かして頂いた結果徐々に可動域を取り戻していきました。(自宅でのセルフケアも患者さん一人一人に応じてお伝えしています)

肩の施術を開始して2ヶ月半経った頃に、上に上げる動作はほぼ問題なく出来るようになり、黒板への板書が可能になったと喜ばれていました。

後ろに回して肘を曲げるような動き(背中を掻くような動きです)は少し頑固でもう少し時間がかかりましたが、そこから1ヶ月半程度でこれも発症前の水準まで回復していきました。

長年の肩こりを放置してしまった結果五十肩になってしまったことを反省し、現在も月に1回程度ですが予防のための施術を受けています。

(余談ですが、四十肩や五十肩は治った後に反対側に再発するケースがよく見られます)

まとめ

五十肩(四十肩も同じ、以下同)は実に不思議な症状で、非常に苦痛感が強い症状であるものの、しっかりとケアしていけばほぼ確実に回復するものです。

ただ、症状の進行具合によりステージがあって、そこを見誤って見当違いの施術を行ってしまうと却って悪化させる危険もあります。

先ほど挙げた「炎症期」「拘縮期」「寛解期」のどこのステージにあるのかを、冷静に見極めて適切な施術を行っていくことが本当に重要です。

特に「炎症期」は先ほど挙げた「夜間時痛」以外にも様々な見極め方法があり、そこを慎重に見極めることのできる能力が求められます

当院では臨床経験20年の私が全ての施術を責任もって行います。

苦しい五十肩にお悩みの方、または将来五十肩に発展しそうな厄介な肩こりを感じている方は是非お気軽に当院までご相談くださいね。

文責及び施術担当者:アルテカイロプラクティック院長 前田彰

※回復には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

この記事を書いた人

前田  彰(まえだ あきら)

 

学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

 

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

 

昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型

(学芸大学に開業して17年)

 

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他にも多数の症例を掲載しています

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